2022シーズン終了

今シーズン最後の荷揚げを終了し、昨日下山してきました。

相変わらずのコロナ禍ではありましたが、今シーズンは新しいチャレンジをし、有意義に営業することができました。

おかげさまで今シーズンの山の上でのお仕事が無事に終了いたしました。

スタッフ一同感謝いたします。

ありがとうございました。

今後とも大日小屋をよろしくお願いいたします。

最終日のブロッケン現象はまるでそこに大日如来がいらっしゃるような、目に見えないものに守られているような、とても美しいものでした。

ありがとうございました。

「修験者が見た景色」台風のため日帰りツアーに変更

9/19~21予定していた「修験者が見た景色」ツアーはたくさんの応募をいただきましたが、台風直撃のため日帰りツアーに変更させていただきました。

日帰りツアーに変更したことで、参加者はこじんまり。

ガイドさんとマンツーマンの贅沢な山行となりました。

立山ガイドの佐伯さんの提案により、実際に立山曼荼羅に書かれている鎖禅譲という修行の場へ。

本日の修行はこちらとなります。

まずは立山曼荼羅の解説

標識を見ると上級者向けコース

そんなところもガイドさんなら連れて行ってくださいます。

(もちろん個人の能力によりますが)

まずは弥陀ヶ原の湿原を佐伯さんの解説を聞きながら歩きます。

今年は暑くてなんだか紅葉というよりも焦げちゃっている感じだと佐伯さんは言います。

河原に着くと「ロープしましょうか。」と笑顔の佐伯さん。

「え?」とビビる参加者一同。

「ここから先は危険な箇所が続きます。滑落すると命を落とす危険がありますので、念のためロープをしましょう」と笑顔の佐伯さん。

目指すはこちら獅子ケ鼻岩

鎖場を登ること1時間

「あと少しですよ。あれが獅子ケ鼻岩です」と佐伯さん

はい。到着(よいこはマネをしないでください。)

これができたのは佐伯さんだけです。だぶんエベレストに登頂したことがないとできません。(諸説ありますが)

我々は岩の付け根?でお昼ご飯。

絶景ですが、とにかく落としたら大変なので落とさないように、自分も落ちないように気を付けてご飯を食べます。

獅子ケ鼻岩の近くの祠に弘法大師像が鎮座しておられます。

狭くて急なので、交代でお参りしました。

このすぐ上からは木道になっているので、天狗平まで佐伯さんの解説を聞いたり、山歩きのQ&Aを教えていただきながら、木道をてくてくと天狗平まで向かいました。

天候を心配しましたが、南風の影響で終始暖かく、大した影響もなく無事に下山できました。

台風直撃により日帰りツアーに変更となりましたが、参加者のお二人とも大変喜んで次回こそは大日連山縦走をしたいと、大変意欲的でした。

親子登山最終日

8/5 親子登山最終日

晴れました~!!

AM6:00 朝食

AM7:00 大日平山荘裏の不動滝見学

快晴だったので、不動滝もばっちり見えました!

AM7:30 大日平山荘出発

いままで一度も確認することのなかった大日岳の全容が!!

大日岳を背中に、木道をゆっくり歩く。

木道が過ぎるとこのルート最後の難所牛の首までの緊張する道が続きます。鎖にはしご。昨日の雨で少し地面は濡れているので慎重に歩く。

AM10:30 登山口

AM11:00 バス停

AM11:20 立山駅

ここから各自車に乗り換えて立山博物館へ

PM12:00 立山博物館の無料休憩所でお弁当

PM13:00~16:00 まんだら遊園・遙望館・立山博物館3施設見学

この3日間歩いたコースの歴史的意味を学芸員さんから教えて貰いました~。

PM16:00 佐伯さんから一人ずつに登頂証明書を授与

最後に参加者の感想を少し。

「雨の日の山を楽しめる感性。ぐっとふんばる頑張る心。自然を大切にして友達や自分を大事にできる。また、心の深い領域に刻まれる大いなる自然からいただくものの大きさに感謝します。

山でのルールや山でのマナー。自然への敬意。素敵な大人(ガイド等)の方の近くで子供たちが感じることは勉強では味わえない本物の体験であり、何にもかえがたい。親子共々すばらしい体験をありがとうございます。」(Hさん)

「山に泊まれるのって本当に特別だなあ、と心の底から思いました。参加者の皆さんと少しずつ仲良くなれて、スペシャルな時間を共有することができたのも本当に良かったです。

今回見た景色、話したこと、見た生き物など、いろんなことを心に留めて、これからの日々の糧にしていきたいと思います。」(Sさん)

「これができたんだから、明日からの仕事頑張れますね。」とおっしゃる方もいました。

子供たちの誇らしい笑顔が忘れられません。みんな雨の中よく頑張りました。盛りだくさんな3日間が終了しました。参加者全員の頑張りとガイドの佐伯さんのリードのおかげで、きらきらと輝くような笑顔にたくさん出会えました。親御さんも、子供が頑張っているからと本当に協力的でありがとうございました。親子の素敵な思い出の1ページになれたなら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

大日小屋では大人の初心者登山企画も行っています。

 

(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)

8/4    親子登山2日目

昨夜から雨が激しく降り、外は相変わらずガスで真っ白だった。

AM6:00 朝食。ガイドの佐伯さんから沢が増水している可能性があるので、出発を9時に変更すると連絡あり。

AM9:00  相変わらず外は真っ白だが、雨は小雨になったのでザックを小屋に置いて、大日岳山頂を目指す。山頂での、「晴れていれば、あちらに富山平野がばーんと見えまして、こちらには剱岳が…」という説明が本日も虚しい。私たちの気持ちを汲んで本日も雷鳥が出てきてくれて参加者の心を和ませてくれる。子供たちによると今回合計22羽の雷鳥に出会ったそうだ。本当に雷鳥さんありがとうございます。

AM10:00 大日小屋出発。あと30分待てば剱岳が顔を出したらしいが、それを予想することはできなかった。下山30分後にこちらも視界が開けて、大日平が一望できた。子供たちはやっと見えた山肌に「ヤッホー」と叫ぶ。

 

AM11:00 晴れたのも束の間。雲行きが怪しくなる。「今お弁当を食べる」「山小屋まで我慢する」の2択になり、子供たちで相談して「今食べる」ことに決定。雨が降る前に慌てて弁当を頬張る。

ここからは沢伝いに下山、木道になる。雨でぬれた岩も木道も滑るので慎重に歩く。遠くで雷鳴が聞こえたが、幸い雷が近づくことはなかった。

AM14:00 大日平山荘到着。順番にシャワーを浴び、夕食までカードゲームで遊ぶ。

はい。残さず食べようね~。

夕食後から晴れてきた。夕焼け・夜景が美しい。皆の歓声が素直に嬉しい瞬間。

頼むから明日こそ晴れておくれ!と祈った。

大日小屋では大人の初心者登山企画も行っています。

興味のある方はこちら➡https://sites.google.com/view/tateyama-dainichi/home

(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)

昨年に続く親子登山企画!

昨年に続く親子登山企画!今度は参加者を募集して5家族の方にご参加いただきました。条件は登山初心者親子。全員が低山を歩いたことはあるが、山小屋泊は初めてというメンバーでした。

8/3 (1日目)

AM6:30立山黒部アルペンルート立山駅に集合。子供たちはみんな眠そうだけど、ガイドの佐伯さんから「高山病を防ぐために室堂行のバスの中では寝ない事!」という注意を受ける。

AM8:30 室堂到着。トイレ休憩と準備運動をしていざ出発!午後から天気が悪くなる予定なのでなるべく早めに行動したい。外に出ると外はガスで真っ白。視界が悪い中、最盛期の高山植物が迎えてくれる。チングルマ、イワイチョウ…他たくさんの高山植物に「かわいい!」の声が上がり、みなさん熱心に写真を撮る。

PM12:00 まだ奥大日まで到着しない。雨が降りそうなので、皆で休める場所を探し昼食。昼食を食べると雨が降り始めた。雨具を身に付ける。奥大日到着は何時になるだろうと不安がよぎる。そんな不安を他所にライチョウがあちこちに現れ、皆の心を癒してくれる。雷鳥さん、ありがとう。

PM13:30 奥大日山頂到着。記念撮影をするも、周囲は真っ白。「あちらに剱岳がバーンと見えるはず!なんだけど…」との説明が切ない。ここからは鎖にはしごの難所が続く。先頭にいる佐伯さんの注意事項を皆で最後尾まで伝えて、声を掛け合いながら歩く。登山の励まし合いって本当に素敵。

PM16:30 七福園到着。こちらも真っ白…「昔の人はね、ここで立山を拝んで修行したんだよ。」という佐伯さん。みんなからは「私たちも今日は修行しているみたいです~。」という声が聞こえてきそうだ。

PM16:40 中大日岳山頂到着。山頂が狭いので子供だけ記念撮影。子供たちは「山小屋まだぁ?」となるわけだが、ここで本当に「あとちょっとだよ!」と声をかけて励ます。その言葉を何回言ったかわからないけど、今度こそ本当なのよ。ガスで普通なら見えるはずの小屋の屋根が全然見えてこない。発電機の音で小屋が近づいていることを教えた。

PM 17:00 大日小屋到着。みんな本当によく頑張りました!子供あるあるだけど、山小屋に着くと元気になるよね~。みんな晩御飯もしっかり食べて、ギターライブもしっかり聞いて、翌日に備えて8時には休みました。

明日こそ晴れて!と皆が祈ったのでした。

大日小屋では大人の初心者登山企画も行っています。

興味のある方はこちら➡https://sites.google.com/view/tateyama-dainichi/home

(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)

修験者が見た景色ツアー参加者募集!

佐伯知彦ガイドと大日連山をゆっくり歩いてみませんか?

大日岳は古の昔から修験者が登っていた山です。

秋の紅葉真っ盛りの大日三山を修験者に思いを馳せながら山小屋各駅停車の登山はいかがでしょうか。

9月19日 称名滝~大日平 大日平山荘 泊

9月20日 大日平~大日岳 大日小屋 泊

9月21日 大日連山縦走  室堂解散

参加費  27,600円(別途交通費)

詳しくはこちら↓↓↓

https://sites.google.com/view/tateyama-dainichi/home

先着順となりますのでお早めにお申し込みください!

(この事業は環境省補助事業で実施いたします。)

モニターツアー参加者募集!

今シーズン大日小屋では、立山町観光協会協力のもと

親子で登山モニターツアー(8/3~8/5) 参加費無料

https://sites.google.com/view/dainichi-oyako/home

修験者が見た景色モニターツアー(9/5~9/7) 参加費無料

https://sites.google.com/view/otonanomonitor/home

の2件のモニターツアーを企画しております!

お申し込みは先着順となりますのでお早めにお申し込みください!

(この事業は環境省補助事業で実施いたします。)

 

 

コロナ禍の山小屋を描いた「薄明の頂」  JNNの奨励賞に

嬉しいお知らせです(*^^*)
コロナ禍の休業中から2年間、チューリップテレビさんが密着してくださっていました。昨年宿泊されたお客様にはインタビューの協力もしていただきました。ありがとうございます。
そのチューリップテレビが制作したドキュメンタリー番組『薄明の頂』は昨年末に富山県のみで放送されましたが、JNNネットワーク協議会賞の地域・環境番組部門で、奨励賞に選ばれたそうです。
おめでとうございます!
 

 

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【登山初心者が挑戦】キャンプ好きファミリーが「ガイド付き立山登山ツアー」に行ってきた(最終回)

■登山は人の優しさが身に染みる

翌日は6時に朝食を済ませ、早々に大日小屋を出発しました。
朝早いとはいえ、帰りは来た道を戻るだけなので、行きに比べれば精神的にもかなり楽。布団で熟睡できたので、体調も万全でした。

「帰りは下りが多いので、だいぶ早いですよ」という佐伯さんの言葉通り、前日とは打って変わってスイスイと進んでいきます。トレッキングポールが効率的に使えるようになり、水分や行動食の補給タイミングもわかってきたので、ここにきてようやく登山を楽しめたというのが筆者の本音。

当初、雷鳥沢キャンプ場でもう一泊してから下山する予定でしたが、「天気が崩れそう」ということで急遽変更。ガイド佐伯さんの紹介で、立山駅近くにあるペンション愛花夢(あいかむ)の部屋を確保することができたので、下山を前倒しすることになったのです。

山の天気は変わりやすいと言いますが、今回のような急な天候の変化でも臨機応変に対応できたのは、山のプロであるガイドさんが同行してくれているから。初心者には本当に心強い存在です。

雷鳥沢キャンプ場には予定通り15時過ぎに到着。雲行きも怪しく、遠くでカミナリの音が聞こえてきましたが、なんとかギリギリ最終バスに乗り込み、下山。立山駅でレンタル品を返却して、ペンション愛花夢へと向かいました。

今回、2600m級の稜線を家族で歩くという貴重な経験ができたのは、ガイドの佐伯さんをはじめ、大日小屋スタッフの手厚いサポートがあったからこそ。日頃からキャンプに出かけているので、アウトドアで過ごす大変さや楽しさはわかっているつもりでしたが、道具一式を背負って行動する登山を体験して、あらためてアウトドアの壮大さに気が付きました。

高山登山の魅力は、素晴らしい景色をパノラマで楽しめ、そこを自分の足で歩いているという感動に尽きます。もちろん、道中は厳しくてツライときもありますが、一緒にいるみんなが助け合い、励まし合って登っていくところに、人の優しさも感じました。

登山は普通、低山から徐々にステップアップしていくというのが定石かもしれません。でも、立山であれば、筆者のような初心者ファミリーでも、ガイド付きの安心安全な高山登山が楽しめます。来年度からは、ツアーが本格スタートということなので、夏の思い出つくりに、家族の絆を深めるためにも検討してはいかがでしょうか?

(完)

<リンク>
ゆくたび、たてやま
「初心者でも安心! ガイドさんと手ぶらで登山!」
https://yukutabi-tateyama.jp/trekking/
レンタルショップTABO
https://www.tateyama3015.net/rentall
雷鳥沢ヒュッテ
https://www.raichozawa.net/
ペンション 愛花夢
https://www.aicamu.com/

文:まついただゆき
写真:下城英悟