立山駅から車で3分。温泉付きのペンション「愛花夢」は最高の前泊地だった
山が色づき始める9月上旬。「修験者が見た景色」をテーマに大日連山を二泊三日で歩く初心者向け登山ツアーが開催されました。立山の自然と歴史をのんびり堪能できる内容で、立山を知り尽くした敏腕ガイド佐伯知彦さんが案内してくれるというもの。筆者は2021年にも家族でガイド付き立山登山ツアーに参加させてもらった縁もあり、今回もレポーター役を拝命いたしました(今年は大人向けツアーのため一人で参戦)。それでは、前泊も含めて四日間に渡る山行の全貌をレポートしていきましょう。
今回のツアーの行程は二泊三日。朝9時に立山駅に集合なので、東京から参加する筆者とカメラマン下城氏は前日の夕方に富山入りしました。宿泊地として指定されたのは、立山駅から車で3分の距離にあるペンション「愛花夢」。
立山山麓らいちょうバレースキー場の中に位置する絶好のロケーションで、古い洋館のような佇まいが素敵なペンションです。オーナー曰く、今回ガイドを務めてくれる佐伯知彦さんとは子供の頃から家族ぐるみで付き合いがあるのだとか。
入り口を入ると広い食堂スペースが現れ、奥へ進むとゲストルーム棟へと繋がります。部屋は全部で11室。窓を開けると立山の素晴らしい大自然が広がり、グリーンシーズン特有ののどかな雰囲気に包まれます。
荷物を降ろし、まずはここの名物という温泉を堪能。お湯は“美人の湯”として注目される美肌効果の高いナトリウム炭酸水素塩泉で、入浴後は全身に美容液を塗ったかのように肌がスベスベ。東京からの移動疲れもスッキリ取れ、明日からの登山に備えての下準備は万全です。
入浴後、食堂へ向かうと一部のツアー参加者たちも到着していました。聞くとみなさん富山県在住とのことですが「逸る気持ちが抑えられず前泊しちゃった」と笑います。
夕食の後も食堂に残ってしばしの懇親会。明日からの行程について話し合ったり…というよりは、人生の先輩たちから過去の武勇伝や富山の美味しい食材の話で大盛り上がり。気がつくとあっという間に夜9時になっていました。
部屋に戻り天気予報を見ると、明日は晴れ。台風の影響で気温は想像以上に暑くなりそうです。果たして、どんな山行になるのか? そんな想像をしながら、「愛花夢」での夜はあっという間に更けていきました。
(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)
明日へつづく・・・
文:まついただゆき
写真:下城英悟